松下電器 クーガ115(RF−1150)
クーガ115は1975年(昭和50年)、26,900円で発売された。
短波全域をカバーしBCLブームを巻き起こしたジャイロアンテナ搭載の機種。このラジオの特徴は16cm内臓スピーカーによる音質のよさである。最近の小型デジタル表示のラジオの貧弱な音とは比較にならない。
さて、このラジオはソニーのスカイセンサー5800の対抗馬として販売されたはず。スペック的にはほぼ同等である。しかし、この115のほうが5800より後発であるため、16cmスピーカーやボディーの質感を高めて5800と差別化しており、価格もその分高めに設定されている。一般に後発メーカーは先発メーカーの製品より価格を下げて対抗するのであるが、松下は機能を上げて逆に価格を上げる戦法をとって成功した。このころ、ソニーは周波数直読できる5900を発売するのであった。いつもソニーが技術的に先行していて、松下はその後追いしていたのである。いわゆる「まねした電器」と揶揄されるゆえんではあるが、大阪商人の本領を発揮し、完成度はとても高い製品に仕上がっていたので高価格の割には人気がありました。